「森のようちえん」をサポート

森のようちえん(Waldkindergarten)とは、自然の中での幼児教育を行う運動や団体のこと。森林の中で子どもが感性を研ぎ澄ませ、自然との関わりを学ぶことができるのが特徴です。
森のようちえんの歩み。1950年代にデンマークのエラ・フラタウさんという一人のお母さんが森の中で保育をしたのが始まりとされ、スカンジナビアからドイツにも広がりました。国内では2005年から「森のようちえん全国フォーラム」が毎年開催されており、2008年11月には「森のようちえん全国ネットワーク」も設立されています。しかし、幼稚園は自前の園舎や園庭を持つことが国が認可する要件で、自然のフィールドで活動する森のようちえんは、自主活動として展開するしかありませんでした。鳥取県では智頭町が町事業として2009年に無認可保育所として森のようちえんを開設。町内の森林を舞台に野外活動を実践したことで大きく動きます。鳥取県は2015年、人的基準や運営基準を独自に定め、県内の恵まれた自然のフィールドを活用して保育を実践する「自然保育を行う園」を森のようちえんに認証して、公的補助の対象にしました。
若葉台里山塾でサポート。賀露おやじの会は、若葉台里山塾を展開していますが、その中で、「風りんりん」と「トコトコ」という2つの森のようちえんの活動をサポートしています。森のおさんぽ会。若葉台の里山を地元の有志の皆さんや鳥取環境大学の学生さんたちが散歩できるように整備しました。約1時間かけて幼児たちはお母さん、お父さんとお散歩しています。「目は離さないが、干渉しない」が基本姿勢。子どもたちの自主性を大切にします。子どもたちは大人が凍えるような雪や雨にも負けません。元気に山を駆け回っています。出発前にはオリジナルの歌をみんなで歌います。眠たそうだった子どもたちの眼が輝き始め、元気モードになっていきます。
 戻ってきての読み聞かせも子どもたちの楽しみです。「もう1冊読んでよ」。子どもたちのリクエストにではできる限り応えています。里山クッキング。夏には流しそうめん、秋には里山の森で摘んだサルトリイバラでお餅を蒸し、ビザをレンガの窯で焼きます。刃物を使って調理し、火を使ってお湯を沸かすのも、生きる力を育てる食育なのです。大学生のお兄さんお姉さんも遊んでくれます。崖をロープで昇る冒険体験、竹で作った迷路での脱出体験は鳥取環境大学の学生たちが考え、実現した手作りのアトラクションです。八岐の大蛇のような巨大な流しそうめんのセットや干し柿も大学生たちの手作りです。森林環境フォーラム。鳥取環境大学で2015年11月に開催した森林環境フォーラムのテーマは「みんなの森で子どもを育てる」。午前中の森のおさんぽ体験は、県内の森のようちえんが運営にあたり、午後からは「くりこま高原自然学校」の佐々木代表理事が基調講演。森の中で展開されている冒険教育で、ハヒフヘホ教育を実践していると話されました。ハヒフヘホ教育とは「刃物を使う」「火を使う」「歩。とにかく歩く」「平和教育、喧嘩しても仲直りする力を身に付ける」「稲穂のホで食育」の5つで生きる力を育むこと。私たちの教育理念ともなっています。